スタッフブログ

メンテ費用も織り込んで考える

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2024/06/14(金) 家づくりのこと

品質が良いものを

良い状態で長く使い続けるためには、

定期的にメンテナンスを

しなければいけないのですが、

もちろんそのためにはその費用を

積み立てていかないといけません。

 

良いものの維持には、

それなりにコストがかかるからです。

 

例えば、僕は18歳の時、

バイトで必死にお金を貯めてとある時計を買ったのですが、

定期的にしなげればいけないオーバーホール(メンテナンス)を

お金をケチってずっと怠っていたため、

先日、思い切ってメンテに出した時、

買った値段とそう変わらないくらいの

修理費用を払うハメになってしまいました。

 

なんせ、全くメンテナンスしていなかったせいで

時間はすぐに狂う、気づいたら時間が止まっている、

時計としての役割を全く果たしていませんでしたから…

 

まぁ、ここ数年は

スマホで時間を確認するようになったので

そんな状態だったとしても

別段支障が出たわけでもないのですが。

とはいえ、新品同様になって戻ってきた時計を見た瞬間に

メンテの重要性を実感したのでした。

 

というわけで、

これと同じことが家にも言えるのではないかと思い、

今回の記事を書くに至ったというわけです。

 

家のメンテ周期は時計に比べて長いものの

その費用は時計とは比べ物にならないですし

その費用を準備しておらず

都度リフォームローンに頼ろうものなら

数万円もの返済が毎月の住宅ローンに上乗せされることになり

それが生活を圧迫しかねませんからね。

 

✓毎月4万円の積み立て

家を良い状態で維持していくためには

出来れば働いてお金を稼いでいる間

毎月4万円維持管理費用として

積み立てしていくことをオススメしています。

 

では、その根拠を

あなたの年齢が現在35歳で

70歳まで働き90歳までその家に住み続けると仮定して

試算してみましょう。

 

35年×12ヶ月×4万円=1680万円

まずこれが維持管理のために

積み立てていって欲しい費用なのですが、

では、リアルに必要となるであろう工事とその費用を

ここから出していってみますね。

 

・15年ごとに必要となる外壁の塗り替え

→これに足場費用も含めると、

150万円~200万円ほどのこすとが都度必要となります。

 

ゆえ、生涯で3回必要だとしたら、

450万円~600万円必要だということになります。

 

・20年ごとに必要となる

水回りの入れ替えに伴う簡単なリフォーム

→これは都度250万円~300万円必要になると思われます。

ゆえ、2回この工事が必要だとしたら

500万円~600万円必要だということになります。

 

いかがですか?

この2つを合わせると

この時点で950万円~1200万円もの費用が

必要だということになるのですが、

実はもう1つ必要となる費用があるのを

ご存じでしょうか?

 

それは、家電の買い替えコストです。

冷蔵庫や洗濯機といったハイコストなものが

10年ごとに壊れるだけではなく

オール電化住宅なら給湯器というハイコストなものまで

10年ごとに壊れるでしょうから。

 

では、これらには

一体どのくらいの費用を準備していくべきなのでしょうか?

 

冷蔵庫を30万円

洗濯機を20万円

給湯器を40万円

その他諸々の家電を10万円だとして

これらを10年ごとに買い替えるとしたら

5回は買い替えすることになるので

500万円ほど必要になりますよね。

 

ゆえ、これも先ほどの費用に

プラスして考えてもらえたらと思います。

つまり、1450万円~1700万円は

家を維持管理していくためには

かかると思っていただいた方がいいというわけですね。

 

この話は、

これから家を建てる方は知っておきたいものの、

僕も含めてあまり目を向けたくない嫌な現実だと思います。

 

しかし、価値ある資産を持つということは

その維持管理のために

多額の費用がかかるということでもあるので

この現実をご理解いただいた上で

家づくりに進んでいただけたらと思います。

 

というわけで、資金計画には

ランニングコストの積み立て費用も

忘れず組み込むようにしてくださいね。

 

それでは、、、

 

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