スタッフブログ

窓の断熱と遮熱

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2018/08/30(木) 家づくりのこと

 

家づくりにおいて、

暑い時・寒い時の冷暖房システムは

何を取りいれようかと迷うことはありますが、

窓の断熱・遮熱について

考える方は少ないと思います。

 

 

 

 

快適な住まいにするためには

「窓」についても検討しましょう。

 

 

◆住まいの断熱の基本は3項目

 

住まいの断熱の基本は、

 

1.断熱材を厚くする 

 

2.開口部を断熱する 

 

3.気密工事をする 

 

の3つが基本です。

 

 

これらの施工を行えば、

冬暖かく、夏涼しい生活を営むことができます。

 

 

今回は

2.開口部を断熱する

についてお伝えいたします。

 

開口部とはつまり窓ガラスや窓枠です。

 

 

 

◆ガラスにも断熱と遮熱がある

 

窓は開け閉めをしていなくても

夏には外の熱の7割が入り込み、

冬には約半分の熱が逃げていきます。

 

したがってきちんと断熱されていなければ

冷房も暖房も効果が半減するのです。

 

効果を発揮するには、

それなりのガラスを使わなければ

機能を満たすことはできません。

 

一般的にはエコガラス(Low-Eガラス)と

いわれるものです。

 

エコガラスには断熱タイプと遮熱タイプがあり、

建物の方位によって使い分けます。

 

 

◆断熱と遮熱どう使う

 

断熱タイプと遮熱タイプを

どう使い分けるかというのはとても簡単です。

 

Low-E膜は片面が金属膜になっているのですが、

その金属膜を室内側に貼れば断熱タイプ

屋外側に貼れば遮熱タイプになります。

 

一般的に

断熱タイプは寒冷地、

遮熱タイプは夏の暑い地域で

おすすめです。

 

ただその地方特有の気候も考え、

南の日差しや西日の暑さ、

さらに北側の窓の冷えを防ぐなど、

窓の方角も考慮して使い分ける必要があります。

 

 

◆ガラスばかりではなく窓枠も大切

 

窓枠の材料はアルミ材が多いです。

 

窓枠も断熱効果を左右するので、

どの材料を使うかは

価格と合わせて考えておくことです。

 

 

  • 主な窓枠の材料と性能

 

アルミ:軽くて耐候性もあるが熱を通しやすいです。

    結露も起きやすくなります。

 

樹脂:熱伝導率が低く、断熱効果もあります。

   ただ防火基準で使えないところもある。

 

木製:断熱・気密性が良く、

   風合いや見た目も美しいです。

 

アルミは価格も安く一般的ではありますが

熱を通しという欠点があります。

 

木製は断熱・気密性は良いのですが、

価格がやや高めです。

 

樹脂はちょうどアルミと木製の間くらいの

価格といえます。

 

 

  • まとめ

 

冷暖房システムを選ぶときに

同時に窓の断熱・遮熱について

考えましょう。

 

まず窓のことをしっかり考えておけば、

空調は少ないエネルギーで

効率よくコストを抑えることができるのです。

 

また新築時にガラスを

エコガラスにしたいと思っても、

どうしても予算の関係で

つけられないということもあるでしょう。

 

そういう場合には、

既存のサッシに後付という方法で

取り付けることもできます。

 

何年か住んで住み心地もわかってきますので、

断熱タイプと遮熱タイプの使い分けも

しっかりチェックして取り付けると良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

記事一覧|2018年08月

1ページ (全2ページ中)

ページトップへ