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夏=怪談というイメージが定着しています。
怪談には「おばけ」「幽霊」「妖怪」などが 登場しますが、いったいどう違うのでしょう? |
出る場所、出る時間まで知っておくと
怖さも増すかもしれません。
今回は、この違いについてお伝えします。
◆おばけ(お化け)
おばけとは、幽霊や妖怪など特異なものの
総称とされています。
また、
得体の知れない怪しげなもの、
異常に変化したもの、
並はずれて大きなものを形容する場合もあります。
だから、怖いものにあうと
「おばけが出たー」と言い、
「おばけ屋敷」には怪しげなものがたくさんいて、
巨大な野菜などを「おばけ○○」と呼ぶわけです。
◆幽霊
幽霊とは、死んだ人の霊が現れたもので、
この世に未練があるため成仏できず、
あの世に行けずにさまよう霊(魂)が、
生前の人の姿になって現れたものとされています。
恨み、妬み、愛情などの個人的な理由で
因縁のある相手のところに姿を現し、
つきまとうといわれています。
怖~いですね。
昔から、幽霊が出やすい時間があり、
「草木も眠る丑三つ時」に活動するといわれています。
丑三つ時というのは、
真夜中の午前2時から2時半頃をさします。
丑三つ時を方位にあてはめると、
鬼門である丑寅の方角になるため、
霊界の門が開くと考えられ、
幽霊は丑三つ時に出ると信じられるようになりました。
・幽霊=死んだ人の霊が現れたもの
【出る場所】因縁のある人物の前や、因縁のある場所
【出る時間】丑三つ時や、因縁のある時間
<例> ・四谷怪談のお岩さん ・戦地で兵隊さんが現れた ・死んだ婆ちゃんが枕元に現れた 画像のコメントが入ります。 |
◆妖怪
妖怪とは、
人間以外の動物や物から変化したもので、
特定の場所から出現し、
誰でも見境いなく脅かすとされています。
幽霊がパーソナルな存在だとしたら、
妖怪はオフィシャルな存在だといえます。
恨みをもって死んだ動物や、
粗末に扱われた物などが
化けて現れる場合もありますが、
古くから伝承されている妖怪は、
自然や物事に対する畏怖の念が
具現化されたものが多いのが特徴です。
物の怪(もののけ)、
魔物、妖(あやかし)などともいいます。
妖怪は時をあまり選ばず出現するようですが、
多いのは黄昏時だといわれています。
「黄昏」を古くは「誰そ彼」といい、
誰かいそうだけれど薄暗くてわからないので、
「あれは誰だ」と問う様子からきています。
妖怪(魔物)に逢いそうな時間ということで、
「逢う魔が時」とも呼ばれています。
妖怪=人間以外の動物や物から変化したもの
【出る場所】山、川、海、道、古い屋敷など、
【出る時間】黄昏時に多い
<例>
・天狗・鵺・猫又・傘おばけ(唐傘小僧)
・一つ目小僧・狐火・子泣き爺・河童
・小豆洗い・座敷童・海坊主などなどです。
いかがでしたか?
お化け・幽霊・妖怪の違いは
解かりましたでしょうか?
程度の差はあれ、
怖い話は大人も子どもも、大好きです。
ぜひ、夏の涼のひとつに、 「怪談話」を楽しんでみてはいかがですか。
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