スタッフブログ
こんにちは。
チーフアドバイザーの宮里です。
今日のテーマは「災害と家の関係性」です。
近年、石炭、石油、天然ガスといった
化石燃料の使用増加にともなって、
二酸化炭素の排出が急速に増加してきました。
この結果、
地球上の余剰熱エネルギーが加速的に増加し、
海がその熱をひたすら吸収し続け、
海水温の大幅な上昇を引き起こしている
と言われているのですが、
これが、大型台風の発生や台風頻度の増加、
そして様々な異常気象の発生原因となっています。
また、環境省の予測によると、
2100年には夏の気温が軽く40℃を越し、
台風の風速が最大90mにまで上るとのことなのですが、
私たちが生きている30年後の2050年でさえも、
現在より気温が1.5度も上昇するようです。
それゆえ、私たちは可能な限り
二酸化炭素の排出が抑えられる
家づくりをすると同時に、
これから起こりうる災害に備えた、
家づくりをしなければいけません。
では、具体的に
どのような家づくりをすればいいのでしょうか?
✔︎耐震性の正しい理解
家は、地震によってのみ
揺れるのではなく、
トラックやトレーラーといった
大型車両が家の前を通った時や、
台風の時のような強風時にも揺れます。
そして、これら1つ1つの積み重ねによって
金物が緩み、その精度が劣化することで、
大きな地震が発生した時に
耐えられなくなってしまうこともあります。
ましてや、ここ最近強烈な風速をともなった
大型台風が当たり前となり、
しかも発生頻度も高くなっていることから、
地理的条件や環境に合わせて、
なるだけ強風の影響を受けにくい家にすることが
なにより大切なのではないでしょうか?
ただ単に耐震等級を高めるだけではなく。
✔︎風の抵抗を受けにくい家とは?
もちろん、土地の広さによりますが、
環境的な観点から見ても、
家は平屋がベストだと思います。
背が低いため、
そもそも風の抵抗を受けにくいし、
上からの荷重もないため、
風の抵抗を受けてもそれほど揺れないからです。
また、トラックやトレーラーが通った時も、
重心が低く、ドシっとしていることから、
通ったかどうかも分からないぐらい、
その振動の影響を受けないからです。
ただ、平屋で最も難点となるのが、
コストの問題です。
家を小さくしなければ、
単純にコストが高くなってしまうだけだし、
土地も広げないといけないとしたら、
土地のコストまで高くなってしまいます。
また、間取りやデザインが悪くなると、
目隠しや装飾のために、
外構工事のコストまで高くなってしまいます。
その上、家や土地の面積が広がってしまうと、
いずれの固定資産税までも高くなってしまいますしね。
それゆえ、コスト面にも配慮した
間取りづくりやデザイン提案が
平屋づくりには欠かせない大切な要素となります。
しかし、コスト面をクリアすることで、
無理のない返済計画を実現し、
豊かな未来を描くことが出来れば、
間違いなく平屋が最も望ましい家だと思います。
温室効果ガス排出削減への寄与度も、
2階建ての家よりも高くなりそうですしね。
ということで、次回は、
より温室効果ガス排出が削減出来る家について、
お伝えしていきたいと思います。
それでは、、、