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畳の歴史と縁(へり)の話

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2020/02/10(月) まめ知識

 

こんにちは♪

今回は畳の豆知識を紹介したいと思います。

 

畳は日本固有の文化です。

現存する日本最古の畳は、奈良時代に作られた「御床畳」というものです。

ござのようなものを数枚重ねて畳床とし、錦の縁がつけられており、

奈良県東大寺の正倉院に保管されています。

平安時代になると形は現在の畳に近いものとなりますが

使い方は現在と違い、座布団や寝具として板の間に置いて使っていました。

この頃、身分によって畳の縁の柄や色などが制限されるようになりました。

室町時代には、部屋全体に畳を敷き詰めるようになり、

安土桃山時代から江戸時代にかけて、茶道の発展とともに畳も普及しました。

 

江戸幕府は、畳は建築において重要な要素と考え、

江戸の座敷などの畳を管理し城などの改修工事を司る「御畳奉行」と呼ばれる

役職を作るほど、畳は大名や武家にとって重要なものとなりました。

明治時代になると農村部にも畳が普及します。

そして身分による制限は撤廃されました。

 

昭和中期ころから高度経済成長期なり、

日本人の生活は洋風に変化していきます。

昭和後期になるとフローリングが普及し、和室よりも洋室が増えていき

家を建てる時に和室を作らないことも増えていったようです。

 

一時、和室が作られなくなり、畳の部屋も減っていきましたが

高温多湿の日本にとって畳は建築素材として優秀で

冬は暖かく夏は涼しい利点が見直されたり

井草の香りがリラックスできるなどの理由から

最近は家を建てるときに畳の空間・和室を作る人が増えているそうです。

 


 

畳の縁(へり)を踏んではいけない理由

 

畳の縁には家紋を入れる「紋縁」というものがあります。

現在でも、神社仏閣や武家屋敷など歴史的建造物で使われています。

この紋縁を踏むことは、ご先祖様や家人の顔を踏むことにつながり、大変失礼なことです。

そのため、畳の縁を踏まないことが武家のたしなみ、

商家の心得として幼いころから躾けられていたそうです。

紋縁のほかに、動物や植物の柄も多く使われており

それらを踏みつける行為を避け、「心優しく静か歩くべし」という躾が

「相手を想いやる」マナーとして現在まで続いていると言われています。

 

それではまた☆彡

 

 

 


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