スタッフブログ
暮らしの中で、日々、何度も使用するコンセント。
家づくりを進める中では、電気配線計画の際に検討し、 照明やスイッチなどと一緒に選んでいくことに なるでしょう。 |
設備機器としては小さなものですが、
家づくりを終えた方の失敗談の中にも、
数が足りなかったり、
家具や扉に隠れてしまって使いづらい、
といった声は多く聞かれます。
プランニングによって日々の暮らしの快適さ、
使い勝手を左右する重要なアイテムと言えるでしょう。
一般的な住宅用のコンセントには、使用する
家電機器、使い方、配置する場所などによって、
さまざまな機能を持つタイプが揃っています。
また、デザイン面でも、
ホワイト系のタイプだけでなく、
シルバーやダークな色合いを揃えたもの、
和室に合うようなタイプ、
四角いプレートや丸みを帯びたデザインもあり、
誰でも使いやすいユニバーサルデザインもみられます。
今回は、コンセントプランを考える際のポイントを
お伝えします。
先ずは、コンセントの種類と特徴です。
◆主なコンセントの種類と特徴
- ダブルコンセント
最も馴染みのある2コ口のコンセントです。 1コ口や3コ口などもあります。 |
- マグネット式コンセント
磁石式のコンセントです。
コードに足を引っ掛けても外れるため、
高齢の方や幼いお子さんがつまずいて
転ぶのを防止します。
- 抜け止め式コンセント
プラグを回さないと抜けない構造になっている
コンセントです。
AV機器やパソコンなど、
抜けては困る場所に取り入れましょう。
- 扉(シャッター)付きのコンセント
差し込み口に扉がついているので、
幼いお子さんがいても安心です。
- アース付コンセント
漏電防止、過大電流が家電機器などに
流れるのを防ぐため、アース線が
接続できるようになっているコンセントです。
洗濯機・電子レンジなどに用いられます。
- アップコンセント(フロアコンセント)
床面上で使用するコンセントです。
使用しない時はフタを閉めることで
床面とフラットになります。
ダイニングテーブルの下に設置すれば、
鍋やホットプレートを使う際に便利です。
タブレット端末やスマートフォンなどが 電源アダプタがなくても充電できるものです。
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- マルチメディアコンセント
電源、通信、情報がひとつになった
マルチメディア用のコンセントです。
- 防水コンセント
庭やベランダなどの屋外に設置する、
防水タイプのコンセントです。
ガーデニングや洗車、ライトアップ用の照明などを
使用する際に便利です。
外壁面に設置したり、カーポートなどの
柱部分に組み込むことができる商品もみられます。
- PV・PHEV充電コンセント
電気自動車(EV)や
プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の
充電が可能なコンセントです。
カーポートや機能門柱、
機能ポールなどのエクステリア商品の中には、
充電コンセントを組み込むことができるように
設定されているタイプもみられます。
このように、コンセントには、様々な種類があります。
続いては、この数多くのコンセントを活用する
コンセントプランのポイントをお伝えします。
◆コンセントプランのポイント
- ポイント1
使用する家電の数をリストアップ
コンセントをプランニングする際には、
どの部屋にいくつ必要かを
明確にすることが基本です。
家電製品は予想以上に多くあるものです。
プランニングの前には、
新居で使用するものを
リストアップすることが大切です。
使用する部屋ごと、空間ごと、
明確にしておくと考えやすいでしょう。
たとえば、キッチンは
多くの電化製品が集まっている場所です。
冷蔵庫や炊飯器、電気ポット、電子レンジ、 トースター、コーヒーメーカーなど・・・ |
調理中には、ハンドミキサーやジューサーなどを
使用したり、また、ダイニングでは、
卓上型調理器などが必要な場合もあるかもしれません。
リビングであれば、テレビやDVD、FAX付電話や
パソコン、扇風機やヒーター、掃除機や
アイロンなどです。
洗面・脱衣室では、洗濯機やドライヤー、
電気髭そり。トイレでも、温水洗浄暖房便座、
電気暖房機用のコンセントが必要になるでしょう。
また、家の中だけでなく、屋外も検討しましょう。
ガーデニングや洗車などで
使用することも多いのです。
- ポイント2
使い方や動線、家具の配置や扉の開閉などを考慮する
使用する家電製品のリストアップが済んだら、
設置する場所を考えていきましょう。
コンセントは、部屋のコーナーに設置されることが
多くみられますが、ベッドやチェストなどで
隠れてしまうケースもあります。
また、室内扉の開閉によって、
使いづらくなってしまう場合もあるものです。
新しい住まいでの家族の生活動線や家具の配置、
扉の開閉などを考慮して、
プランニングすることが重要でしょう。
失敗しないポイントは、
まず、電気配線(設備)図に
新しい住まいで使用する家具や家電の配置、
室内扉の開閉などを書き込み検討することです。
実際には、照明やスイッチなどと一緒に、 設計担当者からの提案を 確認しながら決めていくことになりますが、 家電機器を空間のどこで、どう使用するのか、 わが家のスタイルをイメージしながら、 プランニングすることが大切です。
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- ポイント3
位置や高さは使用するもの、使い方に合わせて
一般的に、コンセントは
床から25~40センチ程度の高さに
設置されているケースが多いようです。
掃除機を利用する際などは、
少し高めの方が使いやすい場合もあります。
高齢の方がいらっしゃる場合でも、
少し高めに設置しておくとかがまずにすむので、
使い勝手がいいでしょう。
机まわりは、70~90センチ程度といわれていますが、
設置する机やカウンターに合わせて設けましょう。
ベットサイドテーブルなどで使用するコンセントは、
それぞれの高さに適した位置に
プランニングしておきたいものです。
洗濯機やエアコン、冷蔵庫なども、
機器のサイズや設置方法によって検討しましょう。
トイレは、温水洗浄便座や暖房機器など、
使う機器に合わせて設けておくようにしましょう。
水まわりは、水滴がかからない場所に、
抜き差しの頻度や使用する機器の特性を考慮して
検討することが大切です。
- ポイント4
季節による使用機器の変化、
充電が必要なものも忘れずに
コンセントをプランニングする際は、 常時使用するものだけでなく、 季節によって使用する製品が 変化することも考慮しておくことも必要です。
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たとえば、加湿器、扇風機、ヒーターなどは
数カ月間のみ使用するものです。
これらをどの部屋でどう使うのかを
明確にしておきましょう。
将来的に、子供が成長したり、高齢になることで、
必要な電気製品も増えることも
考えておきたいポイントです。
また、最近では、
充電が必要な機器も増えているので、
それらの数も数えておきたいものですし、
室内でペットを飼う場合などでも、
家電製品が必要になるケースもあるので、
ある程度の余裕をもって
プランニングする方がいいでしょう。
- ポイント5
適した機能のコンセントを選ぶ。早めの情報収集を
コンセントには、お伝えしたように、
さまざまな機能を持つタイプが揃っています。
それぞれの特徴を理解して、
家族構成や使用する場所に合った機能を持つタイプを
取り入れましょう。
特にマルチメディア関連は、
ネット環境なども含め、十分に検討が必要でしょう。
コンセントを選ぶ際には、
事前にどんなものがあるのか、
カタログやホームページ、ショールームなどで
最新情報の確認をしましょう。
家づくりの中で、 配線計画は初期段階に決定しなければならいので、 早めに情報収集をしておくようにしましょう。 |