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お花見の歴史

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2020/03/25(水) 暮らしのこと

 

 

 

こんにちは♪

今回はお花見の歴史を紹介したいと思います。

 

お花見は、奈良時代の貴族が始めた行事と言われており、当初は中国から伝来した梅の花を観賞するものだったようです。

平安時代に入り、お花見の花が梅から桜へと移り変わっていきました。

桜の花でのお花見の起源は「日本後紀」によると、嵯峨天皇が催した「花宴の節」という宴であると記されています。

 


 

 

以前は貴族の行事だったお花見ですが、鎌倉・奈良時代に入ると武士階級にも広がっていきました。

有名なのは、豊臣秀吉の「吉野の花見」や「醍醐の花見」ではないでしょうか。

「吉野の花見」は、徳川家康や前田利家、伊達政宗など名だたる武将や茶人・連歌師など、

参加者総勢5千人にも及ぶお花見だったと言われています。

「醍醐の花見」は、お花見のために700本の桜が醍醐寺に植えられ、豪華絢爛に茶会や歌会などが

催されたのだそうです。お花見とセットで親しまれる「三色団子」も、この時振舞われたのが

最初だと言われています。お花見文化が貴族以外に広まったのは、江戸時代を待たねばなりませんでした。

桜の品種改良も盛んに行われるようになり、現在、全国各地で鑑賞される最もポピュラーな

品種「ソメイヨシノ」も、この時代に作られたそうです。この頃から、桜の名所として

名高かった「上野の山」は現在も、上野恩賜公園として毎年多くの花見客を楽しませてくれます。

 

 


 

貴族が花を愛でるお花見を楽しんでいた時代、農民の間にも、お花見は行われてきました。

しかし、貴族のお花見とは異なり、豊作祈願の神事として行われていたようです。

桜には、春に山から降りてくる「田」の神様が宿ると信じられており、桜の花の咲き方で

農作物の収穫を占ったり、開花時期に合わせて稲の種まき準備を行ったりと、

農民にとって桜とても大切なものでした。春に、緑の葉より先に桃色の花を一斉に咲かせる桜は、

人々にとって神秘的で神々しく見えたのかも知れませんね。

 

 


 

全国の桜の中には、「日本三大桜」と言われるものがあります。

日本全国、桜を観賞できる場所は数あれど、せっかくですから、その頂点と言われる

桜を見に行ってみたいと思いませんか?

 

日本三大桜

三春滝桜(福島県)樹齢1000年超

山高神代桜(山梨県)樹齢約1800~2000年

根尾谷淡墨桜(岐阜県)樹齢1500年超

 

 

桜の代表「ソメイヨシノ」

桜と聞いて思い浮かべることが多いのは、ソメイヨシノという品種の桜ではないでしょうか。

ソメイヨシノは、江戸時代に「オオシマサクラ」と「エドヒガン」から品種改良された交雑種で、

その寿命は約60年と言われています。全国の桜の約8割を占めるソメイヨシノですが

実はそのすべてが一本、あるいはごく少数の桜から作られたクローンだということをご存知ですか?

もともとは同じ原木から接ぎ木や挿し木で増やされていったので、開花時期に一斉に咲いて

一斉に散るのだそうです。クローン桜は交配しても発芽せず、種からどんどん増やすことができません。

 

 


 

 

奈良時代から人々に親しまれてきたお花見。その歴史や由来など、知れば知るほど奥が深いですね。

近所で可憐に咲く桜を見るもよし、日本三大桜の雄大な姿を見るのもよしのお花見を、ぜひ楽しんで下さい。

 

 

 


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